メタルタトゥーとは
2015年9月9日
差し歯や金属のかぶせ物が入っている歯の、歯ぐきの部分が黒くなっているのを見たことがありませんか?芸能人でも時々見かけますが、これはメタルタトゥー(金属のいれずみ)と呼ばれる物で、別名ブラックラインとも呼ばれています。原因は歯根に入れている土台の金属や、かぶせている金属です。
とはいっても、差し歯や金属を入れたばかりの頃にはこのような黒い変色はみられません。通常、年月が経ってくると徐々に現れてきます。この理由としては、土台を入れて歯を削った際に出た金属の削りかすが歯ぐきの中に入り込み、それがだんだんと酸化する、とか、金属のイオンが唾液に溶け出してくるためであると言われています。
保険治療の場合、選べる材料が限られていますので、土台やかぶせ物は金属を使った物になることが多く、どうしてもこのような現象が起きがちです。しかし、一度ついてしまったメタルタトゥーは自然に消えることはありませんし、取り除くこともなかなか難しく、見た目が気になる場合には歯ぐきを切除せざるを得ないことが多いのです。
メタルタトゥーがあると、歯ぐきの状態が健康であったとしても、不健康な清潔感に欠ける見た目になってしまいます。
次回はメタルタトゥーを作らないためにはどうしたらよいかについてお話ししていきます。
一壺歯科医院
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