歯は常に溶けている?
2020年1月13日
小さいころに、「炭酸ジュースを飲むと歯が溶ける」と親に叱られていた人は少なくないのではないでしょうか?
じつは、この話は嘘ではありません。それどころか、炭酸ジュースだけではなく、歯は毎回の食事で溶けているのです。
食事をすると、歯の表面に存在する細菌が食事の食べかすなどを餌にして酸を発生させます。
歯の表面のエナメル質は酸に弱いため、細菌の発生させた酸によって溶けてしまうのです。
でも、安心してください。
食事中は唾液もたくさん出ますので、唾液によって細菌は洗い流され、歯がどんどん溶かされてしまうようなことはおきません。
唾液の洗浄作用で食後しばらくはお口の中の細菌が少ない状態になりますので、そのすきに唾液に含まれるカルシウムが歯に吸着して溶けた部分が再生(再石灰化)していくのです。
そのため、歯は常に溶けて再生してを繰り返していると言えます。
ただし、だらだらと食事を続けていると再石灰化が起こるタイミングがありませんので、どんどん溶けていくだけになってしまいます。
そのため、規則正しい食生活というのも、虫歯予防に必要なことと言えるのです。
お口の中に違和感があるなど、ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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