歯を抜いて残す
2019年9月1日
根幹治療は、歯を残すための治療です。
一般的には抜歯しなければいけないような重度の虫歯や歯周病でも、歯の根をきれいにして細菌を除去することで、歯を抜くことなく、治すことができます。
しかし、そんな根幹治療であっても、歯の根の幹部が大きく、歯の内側から除去しきれないような状態では、太刀打ちできません。
そんなときに行われる治療の1つが「意図的再植」と呼ばれる治療です。
「意図的再植」では、患部の歯を根元から1度抜いてしまいます。
歯を残すための治療で抜歯するのは驚かれるかもしれませんが、一度抜いてしまうことで、歯の根を確実に殺菌洗浄し、除去するしかない患部も最低限の大きさで切除することができるのです。また、歯を抜いたことで、炎症を起こした歯茎の治療もスムーズに行うことができます。
きれいに処置した歯を元の場所へ戻してしばらくすれば、あごの骨と結合します。
通常の根幹治療よりも時間はかかるかもしれませんが、歯を1度抜くことで確実に殺菌消毒できますので、しばらくすれば患者様はいつもの生活を取り戻せるのです。
残すために1度除去するのは大胆な方法ですが、1つの選択肢として憶えておいていただければと思います。
当院では、一般歯科治療の他、根幹治療を行っております。
ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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