再根管治療が必要となる場合とは
2019年2月8日
歯の神経を取り、根管治療を行い治療が完了しても、後に再び根管治療が必要となる場合があります。
どのような場合に、再根管治療が必要となるのでしょうか。
根管治療をした後でも、歯の痛みや腫れ、膿が出る・膿が溜まるなどの症状がでる事があります。
このような症状がある場合には、根管内に細菌が残っており、再び炎症を起こしている事が考えられるため、再根管治療が必要となります。
根管治療では、根管内の神経・炎症物を針のような器具で掻き出して、根管内部を清掃していきます。しかし、根管は枝分かれしているなど、複雑な形態をしているため、完全に清掃できないと言われています。
根管治療では、完全に炎症物・細菌を除去して無菌にするのはほぼ不可能です。
病気が再び発症しないレベルまできれいにして、それを維持すると言った方が正しいです。
患者さんの免疫力なども影響しますが、残った炎症物・細菌が再び活発になり、根管内の細菌が増殖すると、再び炎症を起こし、根管治療は失敗になってしまうのです。
根管内治療は、正しく行っても、1割程度は再根管治療になると言われています。
根管治療の成功率を上げるためには、できるだけ根管内の再感染を防ぐ事が必要です。
根管治療は手探りで行うため、従来、歯科医の経験や勘に頼る部分が多かったのですが、マイクロスコープ(拡大鏡)を使う事で、根管内を目視する事ができ、精密根管治療を行う事も可能になっています。
精密根管治療を行う事で、根管治療の成功率を上げ、再根管治療になるのを防ぐ事ができます。
それでも根の先に膿が溜まっており、いくら再根管治療をしても、改善が見込めない場合には、残念ながら抜歯となってしまう事もあります。
歯の神経の治療が遅れたり、治療を中断すると、炎症が根の先にまで広がり、治りにくくなる事も考えられますので、しっかりと受診する事も大切です。
当院では、根管治療を行っております。ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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