インプラント治療の成功率
2018年9月8日
あごの骨に人工歯根を埋め込んで、人工の歯を設置するインプラント治療は、成功率が95%程度と言われています。
そのため、根管治療に比べて気楽に受けられるイメージを持っている人もいることでしょう。
しかし、じつはその成功率には、少し不都合な事実が隠されていることをご存じでしょうか?
この成功率95%程度というのは、過去の研究論文で発表された数値で、その中には98%を超える成功率を謳っているものもあります。しかしながら、その成功率を計算するための条件が、以下のようになっていものがあるのです。
・あごの骨に結合しなかったインプラントは除外
・インプラントが上顎洞や鼻腔、下歯槽神経へ達してしまったものは、統計に入れない
・喫煙者やアルコール依存症の患者は統計に入れない
・骨に異常がある人や口内衛生状態が酷い人は、統計に入れない
・歯ぎしりする人は、統計に入れない
・糖尿病などに罹っている人は、統計に入れない
こういった条件(失敗する可能性の高い患者は統計に含めない)とはいえ、一定の条件の下で割り出した成功率ですので、成功率という数字は正しいものです。
しかし、これらの条件を省いた成功率は、患者様が思っている成功率とは、間違いなくずれていると思われます。
そのため、こういった1人歩きした数値に惑わされることなく、歯科医師と十分に話し合った上で治療方針を決定するようにしなければいけません。
当院では、一般歯科治療の他、噛み合わせの治療を行っております。
ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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