根管治療と痛み
2017年12月13日
歯の根にある神経が入っている根管を洗浄する根管治療は、ときに痛みを伴う場合があります。
もちろん、歯科医は細心の注意を払って治療に当たりますが、残念ながら、技術力が未熟だったり、手元が狂ったりすることもあります。
特に、器具が骨に直接当たると、足の先まで響くような激痛が走ることもあります。
そういったことが起こらないように、歯科医師は日々技術を磨き、マイクロスコープなどの装置を使うこともあります。
また、根管治療の後に、かえって痛みが酷くなることもあります。
もし、根管治療の後に痛みが酷くなっていくようであれば、すぐに担当医へ相談しましょう。
根管治療での洗浄が行き届いていないのか、治療中に新たに感染してしまった可能性があります。
また、酷いときには、削った歯のカスなどを根の奥に押し込んでしまって、炎症を起こしてしまっていることもあるのです。
そのため、上述したマイクロスコープなどで見逃しを防ぎ、ラバーダムという治療する歯だけを露出させて唾液などが入るのを防ぐ器具を使うことで、リスクを最低限にする治療を行っている歯科医も多くあります。
何にしろ、多くの歯科医師が根管治療を行っていますので、技術力も設備も治療方針も様々です。その中で、うまくいっているかどうかの判断は、患者様の感覚に依存するところも大きくなっています。
ぜひ、痛みとまではいかない違和感だけであったとしても、歯科医へ一言お伝えいただければ、より丁寧な対応をしていただけるのではないかと思います。