歯周病を助長するするストレスは上手に解消しよう
2016年8月24日
ストレスが歯周病に与える影響は、大きく分けて2つ考えられます。
まず一つは、ストレスが直接歯周組織に与える物理的な影響です。人はストレスを感じると、無意識のうちに歯を強く食いしばることがあります。上下の歯を頻繁に強く噛みしめていると、歯周組織が圧迫され、ひどくなると歯牙の小さな破折を起こしたりします。そのような小さな破折線に沿って歯周病菌が増殖し、歯周病を発症したり、悪化させたりしてしまうのです。
また、就寝中にみられる歯ぎしりの多くも、ストレスが原因といわれています。歯ぎしりとは、寝ている間に無意識のうちに上下の歯をギリギリと強くこすり合わせることをいいますが、歯ぎしりも歯周組織に物理的な刺激を与えます。結果、歯周組織への圧迫が歯槽骨の破壊につながり、歯周ポケット深くし、炎症引き起こすことがあるのです。
もう一つ、ストレスは全身の免疫力の低下を招き、これによって歯周病を悪化させたり、治りにくくすることがあります。私たちの体は、自律神経系、内分泌(ホルモン分泌)系、免疫系の3つがバランスを取り合うことで健康を維持しているのですが、強いストレスにさらされると、自律神経のバランスが崩れることがあります。すると、内分泌系のバランスが乱れ、結果、全身の免疫力も低下し、歯周病菌の増殖、歯周病の悪化へとつながる可能性が高くなります。
ストレスが全身のあらゆる病気と深い関わりが指摘されていますが、歯周病も例外ではありません。歯周病を発症・悪化させないためにも、ストレスはため込まず上手に解消することが大切です。
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