仮歯について
2016年4月20日
治療の途中で付ける仮歯、主に見た目が悪くならないように付けることが多いですが、じつはそのほかにも大切な役割を担っています。仮歯の役割には次のようなものがあります。
1.見た目の改善
特に前歯では仮歯がなければ見た目が悪く、日常生活に支障が出ます。
2.歯の保護
削った歯がむき出しになることで虫歯になったり、歯がかけることから保護します。
3.噛み合わせの保持
特に治療が長く続く場合、治療中の噛み合わせの状態が変わらないようにします。
4.発音の改善
発音をうまく行うためにも重要です。
5.歯の移動防止
削ったままの歯は移動してしまうことがあります。仮歯を入れることでそれを防止します。
6.歯茎の形の維持
削った歯、かけた歯の周囲の歯茎はだんだんと盛り上がってきたり、形が変わることがあります。仮歯を入れることでそれを防止します。
7.最終補綴物の形の参考
仮歯を入れておく間に、自分にその歯の形があっているかを吟味、問題があれば調整し、しっくりとした形に持っていきます。その形を最終的な被せ物の参考とします。
このように、仮歯にはさまざまな役割があります。ただ、仮歯はあくまで仮のものですので、入れている間にはいくつか注意事項があります。次回はその注意事項についてお話ししていきます。
一壺歯科医院
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