2016年4月6日
前回は入れ歯の保管方法についてお話ししました。入れ歯は変形を防ぐために乾燥したところにおかず、水中につけておいたほうが良い、ということをお話ししましたが、その際、できれば入れ歯洗浄剤を使うことをお勧めします。その理由として、入れ歯の汚れをブラシで丁寧に落としたとしても、細かい凹凸や傷の部分には汚れや細菌が残っているのですが、それは放っておくとカビが生える原因となり、義歯口内炎になってしまうことがあるからです。
それに加え、取りきれない歯垢から臭いを発したり、その歯垢が固まってしまって歯石になってしまうと、もはや自分で落とすことは不可能になります。さらに、自分の歯が残っている場合には、入れ歯に付着している細菌が歯についてしまうことで虫歯や歯周病にかかってしまう危険性もあります。
できれば寝る前に洗浄剤につけて、朝起きた後流水で洗うことで清潔な状態を保つことができます。もしも、入れ歯の表面に白いものがついて取れない場合、それは歯石の可能性が高いです。この場合は無理に自分で取ろうとせず、歯科医院に持って行き、落としてもらいましょう。
入れ歯は虫歯や歯周病にはなりませんが、自分の歯と同じように念入りにお手入れをすることが大切です。
一壺歯科医院
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2016年4月4日
入れ歯を使っている方は、入れ歯をどのように保管しているでしょうか?中には口の中にいれたまま、という人もいるかもしません。しかし、歯茎を休める、また、細菌の繁殖を防ぐためにも入れ歯はできれば外して保管しておくことをおすすめします。
入れ歯を外しておく際は、水の中につけておきましょう。時々、ティッシュにくるんで置いておいた結果、ゴミと間違われて捨てられてしまった、という方もいますが、このような保管のしかたは、捨てられてしまうというリスクの他に、乾燥して変形やひび割れの原因になってしまうことがあるので要注意です。
また、プラスチックの材料は熱に弱いため、消毒を目的に熱湯をかけてしまうと変形することがあります。ただし材料によっても変わりますので担当医に聞いてみることをお勧めします。消毒をしたい場合には入れ歯専用の洗浄剤があるため、そちらを使うと安心です。
また、入れ歯の種類によってお手入れ、保管の方法が変わってくる場合があるので、詳しい保管の仕方は作ってもらった歯科医院で聞くのが一番です。入れ歯を長く良い状態で使うためにも、お手入れの仕方はとても重要となってきます。自分の歯を大事にするように、入れ歯も大事にしていきましょう。
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2016年4月1日
前回に引き続き、入れ歯のお手入れについてですが、入れ歯のお手入れはあくまでも優しく、が基本です。入れ歯のプラスチックの部分は細かい傷がつきやすいためです。そのため、歯磨き粉をつけて磨いたり、歯ブラシでゴシゴシこするのはあまりお勧めできません。傷がつくとその部分に汚れや細菌がたまりやすくなってしまうからです。
磨く歯ブラシは普通の歯ブラシでも良いのですが、歯磨き粉は付けず、流水下でやさしく洗うようにしましょう。入れ歯専用のブラシというのもありますのでそちらを使うのも良いでしょう。また、部分入れ歯の場合は金具の部分にも汚れが溜まりやすいため、その部分も忘れずによく洗いましょう。
そして、できれば食事の後は、食べかすが歯と入れ歯の間などに溜まりがちなので、口臭予防のためにも、なるべく食事ごとに外して洗うのが良いでしょう。
部分入れ歯の場合には、入れ歯だけでなく、自分の歯も忘れずに磨く必要がありますが、特に入れ歯の金具がかかっている歯の周囲は汚れが他の歯よりもたまりがちなので、特別注意して磨くようにしましょう。それを怠ってしまうと、いずれ虫歯や歯周病にかかってしまい、その歯を失うことになりかねません。
入れ歯も自分の歯も定期的に検診を受けることが長持ちさせることにつながります。
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