お口のケアをすることがインフルエンザ予防につながる
2016年3月9日
寒い時期に必ず流行するのがインフルエンザですね。
高齢者は重症になりやすく、十分な予防対策が必要となります。予防の常識として、手洗い、うがい、マスクの着用、室内の換気や加湿、ワクチン接種、十分な休養、バランスのとれた食事などが知られていますが、お口を清潔に保つことがインフルエンザを予防する、という調査結果があります。
2003年から2004年にかけて適切なお口のケアがインフルエンザの発症に影響があるのかどうかの調査が行われました。
65歳以上のデイケアに通う在宅介護高齢者190人を対象に、グループを「週に一回、衛生士が口腔ケアと口腔衛生指導を行ったグループ」と「これまで通りの本人や介護者による口腔ケアを行ったグループ」の二つに分けて(半数ずつ)調査をしたところ、前者はインフルエンザを発症したのが1名であるのに対し、後者は9名と大きな差が出ました。
お口は体の入り口であることから、食べ物を摂取するだけでなく、ウイルスや細菌の入り口でもあるのです。それゆえお口を清潔に保つことがいかに大事かということがわかりますね。
とくに、介護が必要な高齢者は自分で口の中をきれいにすることが困難です。周囲の人が口腔清掃の知識を持ち、こまめにお手入れしてあげることが大事です。
一壺歯科医院
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