顎関節症の治療
2016年1月20日
前回は顎関節症の原因についてお話ししました。原因といってもはっきりと特定することが難しいのと同様、治療法もコレをやれば絶対に治る、というものはありません。しかし、顎関節症の全てが治療を必要とするわけではなく、また、自然に症状が消えて治ってしまうこともあります。
たとえば顎の関節が鳴るのも、肩を回して関節部の音が鳴るのと同様のようなもので、このような場合はとくに治療の必要はありません。ただ、顎関節症を悪化させてしまわないように、また、痛みや開口障害などの症状が辛いような場合は次の治療法を試してみると良いでしょう。
1.悪習癖を認識し、やめる
頬杖、片側噛み、うつぶせ寝、爪を噛むなどの顎関節に負担のかかる癖があれば意識してやめるようにしましょう。
2.痛い部分を冷やす(温める)
痛みがある場合には、状態に応じて冷やすか温めると良くなる場合があります。どちらが良いかは自己判断せず、歯医者さんに聞いてみましょう。
3.スプリント療法
歯ぎしりや食いしばりをしている場合、顎関節への負担を減らす目的でスプリント(マウスピース)を入れると症状が改善することがあります。
4.薬物療法
筋肉の緊張を和らげる薬や、痛みを抑える薬を飲んだほうが良い場合もあります。
5.顎のリハビリ
開口障害がある場合は、筋肉の緊張を取るリハビリをすると効果が見られる場合があります。
6.手術
顎関節の変形が顕著で症状がひどい場合には手術が勧められる場合もあります。
顎関節症は悪化することもあるため、症状が軽いうちに対処をしていくことが大事です。顎関節症の症状がある人はぜひご相談ください。
一壺歯科医院
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