子供の唇に水ぶくれができた
2016年1月13日
お子さんの唇にポチっと水ぶくれができることがあります。大人にも見られることはありますが、お子さんによく見られます。大きさはだいたい5ミリ前後で、1センチを超える場合も稀ではありますが、あります。痛みはとくになく、時々つぶれてはまた復活してきます。これは粘液嚢胞と呼ばれるもので、唇の小唾液腺の出口が噛んだり傷つけられることで塞がれてしまうことによって唾液が溜まったものです。
お子さんの場合、下唇を噛んだりすることも多く発症しやすいと考えられます。つぶれて無くなったと思っても何度も繰り返してできて、その部分を噛んでしまいやすいため、基本的には粘液嚢胞は手術で切除する必要があります。
手術といっても簡単なもので、唇に局所麻酔をして取り除きます。でも嚢胞だけを取っても再発してくることが多いため、周囲の小唾液腺を含めて摘出する必要があります。一般的には10分から15分ほどで終わる処置となります。また、手術は口腔外科で行われます。下唇が好発場所ですが、舌の下や頬粘膜に現れることもあります。
診断は容易ですので、もしも心当たりがあれば一度、歯科医院で診てもらいましょう。
一壺歯科医院
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