歯科金属によるアレルギー
2016年1月8日
近年、金属にアレルギーにかかっている人が増えているそうです。その数は予備軍も含めると1000万人にも上ると言われています。そしてその金属アレルギーの原因として歯科用金属も大きく関わっています。しかし歯科用金属によるアレルギー症状は口の中よりも口とは遠く離れた部分に出ることが多いため、なかなか歯科の金属が原因だとは気づかれません。
歯科用で使われる金属には、保険で入れる銀歯や入れ歯、差し歯の土台などですが、これらのどれもが金属アレルギーを起こしうる金属です。保険で入れる銀歯は実は戦後に安価な金属、ということで開発されて現在までずっと使用され続けているのです。
歯科用金属によるアレルギー症状として多く見られるのは、手や足の裏に水泡や膿をもった膿疱ができる、というものです。また、服に触れる皮膚が炎症を起こす接触性皮膚炎や発疹などが起きることも報告されています。金属は唾液に溶け出し、それが体内に取り込まれ、体内のたんぱく質と結合してアレルギーの原因となります。そして汗などに混じって排出され、肌の表面でアレルギー反応を起こして肌の炎症を起こすと考えられています。
原因不明の治らない皮膚のかぶれなどがある場合には口の中の金属を疑ったほうがいいかもしれません。心当たりのある人は是非ご相談ください。
一壺歯科医院
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