2016年1月6日
詰め物や被せ物、差し歯が入っている部分から変な味がしたり、臭い匂いがすることがあります。このようなことが起こる原因は何でしょうか?
■詰め物、被せ物、差し歯が臭い場合の原因
1.虫歯ができている
人工物と歯との境目からは細菌が入り込みやすく、虫歯の好発場所でもあります。虫歯の穴の部分が細菌の溜まり場となって腐敗臭を出すため、吸ったりすると変な味がしたり、臭い匂いがします。
2.接着剤が取れてきている
銀歯の接着材が取れかかっている時にも内部に細菌が入り込んで匂いを出すようになります。
3.詰め物、被せ物、差し歯と歯の間に段差がある
そもそも、人工物が歯とぴったり合っておらず、段差がある場合があります。段差部分には細菌が繁殖しやすいため、匂いを放ち、またそこから虫歯や歯周病を作る原因となるため要注意です。
このように、詰め物、被せ物、差し歯などから悪臭がする場合には何か問題が隠れていることが多いものです。放っておくと、さらに悪化していきますので、このような異常を感じたら早めに詰め物などをやりかえる必要があります。
当院では精密な型取りや、顕微鏡を使って詰め物や被せ物、差し歯を製作しており、最高の適合状態を再現しております。どうも詰め物の状態が良くない、という方は是非一度ご相談ください。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/
2016年1月4日
時々、虫歯や歯周病などの異常が全くないのに、「歯が痛い」という症状を訴える人がいます。このような場合に度々見られるのが副鼻腔炎です。副鼻腔の一つである上顎洞は上の奥歯と非常に近い位置にある場合があります。この上顎洞と歯の位置関係は人によっても違いますが、近い場合には上顎洞の炎症によって歯の痛みのように感じることがあるのです。
その特徴をあげてみますと
1.上の奥歯が全体的に重苦しい
上の奥歯が全体的に痛いような症状がよくでます。しみるなどの症状はなく、ずんずんとくるような痛みを感じます。
2.噛むと痛かったり歯が浮いた感じがする
上顎洞に炎症が起こると、歯の周囲の歯根膜にも炎症が広がって、噛むと違和感や痛み、歯が浮いたような感じが出ることがあります。
3.歯が痛く感じる時には鼻炎やアレルギーが起こっている
風邪を引いて鼻の調子が悪かったり、花粉症などの場合にも副鼻腔炎で歯の症状が出る場合があります。
4.頭を下げたり、ジャンプをすると響く
上顎洞に膿や浸出液が溜まっていると、頭を傾けたり動かすと、それが動いて、歯が疼くような響くような症状が出ます。
このように、本人としては「歯が痛い!虫歯かな?」と思っても違うことはよくあります。診断はレントゲンなどを取れば比較的つきやすいものです。自分がそのような傾向を持っているかどうか知っておくためにも、心当たりのある人は一度診察を受けてみましょう。
一壺歯科医院
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2016年1月1日
根の治療中、治療後に痛みが出る時があります。通常は麻酔をしたり、なるべく痛みの出ないように配慮をして治療を進めますが、痛みが強く出る場合としては次のようなものがあります。
1.神経の炎症が強くて麻酔が効きにくい時
痛みがひどくなってから神経の治療をする場合、非常に麻酔が効きづらく、辛い思いをすることがあります。歯髄炎を起こしている時は中の神経は腫れ上がっています。そのような時は歯茎に麻酔をうっても、なかなか歯髄に麻酔を効かせることができません。
2.歯根周囲の炎症が原因で敏感になっている時
すでに神経がない歯であっても、器具で根の中を治療していると痛みを感じる時があります。これは、根の周囲の炎症があって敏感になっている部分が根の中から器具で圧力をうけることで痛みを感じているのです。
3.神経が残っている時
神経がないと思っていても実は取り残している場合があります。その場合は神経を器具で触ると痛みます。
4.根の治療後に痛みが出る時
神経の治療や根の治療をした後は、歯の周囲の歯根膜に刺激が伝わるため痛みを感じやすくなります。そのため、根の治療後はその部分で噛まない、などの注意が必要です。
根の治療で起こる痛みは辛いものです。ケースバイケースで麻酔を打つ、量を追加する、麻酔の方法を変える、投薬をするなどの対処をしてなるべく痛みを起こらないようにしてきますので、心配なことがありましたら遠慮なくおっしゃってください。
一壺歯科医院
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