TCHの対処法
2015年7月13日
前回はTCH(上下の歯を常に接触させる癖)についてお話ししましたが、今回はその対処法です。
本来は食事、会話以外では上下の歯は離れていて(1~3ミリ)、唇を閉じているのが理想です。しかし、TCHがある人は常に歯を合わせて噛み合わせた状態です。この状態では常に、噛む筋肉が筋トレをしているようなものです。常に緊張状態となるのです。
最近では夜間の歯ぎしり、食いしばりもTCHを行っている人に起こりやすいこともわかっています。ということは、日中に行っているTCHを意識して止めることができれば、夜間の歯ぎしり食いしばりを軽くすることができるかもしれない、ということです。ただし、TCHは長年の癖で無意識で行っていることもあり、やめるには少々努力が必要です。
まずは自分がTCHを行っていることを自覚することです。そして気が付いたらすぐに止めることです。忘れないように、部屋のいたる所、例えば、パソコン、机、テレビ、台所などに「歯を合わせない」と書いた付箋紙などを貼っておくのも効果的です。
食事や会話の時に上下の歯が触れている時間は一日17分と言われています。それ以外は歯は触れていない方が良いのです。意外に少なくてびっくりしてしまいますね。TCHに心当たりのある人はまず、「歯を合わせない」ことを心がけてみましょう。そうすることで夜間の歯ぎしりも軽くなるかもしれません。念のために夜間にもナイトガードなどのマウスピースをつけておくとより安心ですね。
ガンコな頭痛、肩こりなどがTCHからきている場合もあります。お悩みの方は一度ご相談ください。
一壺歯科医院
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