キシリトールってどうして歯にいいの?
2015年7月29日
キシリトールという言葉はおそらく誰もが耳にしたことがあるでしょう。歯にいい、ということは知っている人が多いと思いますが、一体どのような効果があって歯にいいのでしょうか?
キシリトールは自然界に存在する甘味炭水化物です。他の甘味料と同じく、虫歯の原因にならないばかりか、虫歯になりにくくする効果があるのです。
具体的にはキシリトールには次のような効果があります。
1.虫歯の原因である酸を作らない
2.ミュータンス菌(虫歯菌)の増殖を防ぐ
3.歯垢ができにくくなり、またできたとしても剥がれやすくなる
4.唾液の分泌を促し、口の中のばい菌を洗い流す
5.歯の再石灰化を促進する(初期虫歯を修復する効果)
→唾液が多く出ることによる効果
キシリトールは糖尿病の治療にも使われている、体に安全な甘味料です。フィンランドでは1970年代くらいまでは虫歯大国でしたが、その後、医療費抑制のために予防歯科が推進されました。そこで、ブラッシング指導、食生活の指導、フッ素塗布の予防処置が行われるようになり、それに加えいち早くキシリトールを予防歯科に取り入れたことで虫歯が激減し、現在もその傾向は続いているそうです。
つまり、虫歯予防には
・正しい食習慣
・適切なブラッシング
・定期的なフッ素塗布
・キシリトールの摂取
が、大事ということですね。
次回はキシリトールの効果的な摂り方についてお話ししていきます。
一壺歯科医院
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