すきっぱは外国では人気がある?
2015年7月15日
すきっぱでお悩みの方が時々当院にもいらっしゃいます。すきっぱは愛嬌があって親しみやすい印象を持たれたり、悪いことばかりではありませんが、やはりご本人にとっては「大きく口を開けて笑えない」などコンプレックスになっている場合も少なくないようです。
しかし、ところ変わって、フランスではすきっぱは「幸福の歯」と呼ばれ、チャーミングな印象を持たれているようです。歯の隙間から幸運が入ってくる、ということなのだそうです。真ん中の空いてない歯はありきたりだ、ということでわざわざ隙間を空けたいという人もいるほどです。
ところですきっぱの原因は次の通りです。
1.歯の大きさにくらべて顎が大きい
歯が顎の大きさに対して小さめだったり、歯の大きさに対して顎が大きすぎるとスペースが余ってすきっぱになります。
2.歯の本数が少ない
先天欠損といって、もともと歯の本数が足りない場合があります。その場合は隙間があくことがあります。
3.上唇小帯(上唇から歯茎にかけて伸びるスジ)が太い、長い
これが邪魔をして真ん中の上二本の歯が離れてしまいます。
4.過剰歯がある
真ん中の上の歯の間に過剰な歯が埋もれていることが稀にあります。それにより歯と歯の間に隙間が空きます。
5.歯周病
歯周病が進行すると、歯が動きやすくなってすきっぱになってくることがあります。
6.歯を押す癖がある
歯を舌で押す癖があると、だんだんと隙間があいてきます。
また、小学生の時期の歯の交換期に上の歯が空いていることはよくあります。しかし、これは奥の歯がだんだんと生え替って前に押してくることで閉じてくることも多いです。3.の上唇小帯が原因になっている場合は、すきっぱを避けるために切ってしまった方が良い場合があります。
次回はすきっぱの治療法についてお話ししていきます。
一壺歯科医院
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