歯は削るほど悪くなる?
2015年6月24日
虫歯の治療をすると「治った」と安心する人が多いでしょう。しかし、虫歯や歯周病は風邪などと違って、一度悪くなってしまうと治療をしても元どおりになるわけではありません。健康な歯は骨よりも硬いエナメル質に覆われています。この層はお口の中の過酷な状況から歯を守っていますが、一旦虫歯になってしまうと、いずれその下にある象牙質が露出します。象牙質は構造的に弱く、虫歯に対する抵抗性が非常に弱いため、虫歯がみるみる進んでしまいます。
当然虫歯は削り取らなければなりません。それほど範囲の広くない虫歯であれば、虫歯の部分だけ削って歯科用レジンを詰めれば済むのですが、ある程度の大きさの虫歯は型を取って詰め物をしなければなりません。その場合、詰め物の厚さや強度を十分に持たせるために、健康な部分をも削らなければならないのです。また、お口の中には常に熱いものや冷たいものの刺激、噛んでぶつかる刺激などが常に加わっています。この状況下ではどんなに精密な詰め物を作っても、だんだんと小さな隙間があいてきて、その部分に歯垢がたまりやすくなって、そこからまた虫歯になってしまいます。
実際、大人の虫歯治療は、新たにできた虫歯よりも虫歯すでに治療済みの歯の治療の方が圧倒的に多いとも言われています。このように治療が繰り返されることにより、だんだんと神経に近づき、やがては神経がやられてしまい、歯を早く失うことにつながるのです。
このようなことから、虫歯はできる前にしっかりと予防治療を受けておくことが大切です。
当院では予防歯科に重点をおいた治療を行っております。
一壺歯科医院
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