舌苔とは ~原因~
2015年5月6日
舌苔(ぜったい)とは舌の上にまるで苔のように付いている白や黄色っぽいの付着物のことです。主に次のようなものから構成されています。
・食べカス
・細菌
・細菌が作る代謝産物
・粘膜が剥がれ落ちたカス
舌苔は大量につくと硫黄ガスのような匂いを発し、口臭の原因となる場合があります。そして、舌苔のつき方によって口の中で起こっている異変や健康状態などを知ることができます。
舌苔は次のような場合に多く付くことが分かっています。
1.免疫力が落ちている時
体調がすぐれない、睡眠不足、疲れなどで免疫力が落ちると、普段は抑えられている細菌が繁殖してきます。
2.唾液が減少している時
ストレス、加齢、口呼吸、薬の副作用などで唾液が減ると、細菌が繁殖しやすくなります。
3.口の衛生状態が悪い時
歯磨きをきちんとしていないと口の中の細菌が増え、その細菌は舌の上に多く付着することになります。
4.タバコやアルコールを多く摂取している
タバコやアルコールは口の中の乾燥を引き起こし、細菌繁殖しやすい状態になります。
5.舌をあまり動かしていない
舌がよく動いて、口の上部に舌が当たっていれば自然とある程度舌苔は剥がれるのですが、あまりしゃべらなかったり、食べるときによく噛まないと舌が動かず舌苔が溜まりやすくなります。
6.胃の調子が悪い
胃が弱っている時は、舌苔を厚くし味覚を感じにくくすることで食欲を減らし、胃を保護する働きがあると言われています。
次回は舌苔の色・つき方でどのようなことが分かるかについてお話ししていきます。
一壺歯科医院
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