重度歯周病の場合の治療法 ~歯周組織再生療法:エムドゲイン~
2014年11月8日
前回のブログで、歯周組織再生療法の一つとして”GTR法(組織再生誘導法)”をご紹介させて頂きましたので、今回はもう一つの方法、”エムドゲイン”について書かせて頂きます。
エムドゲインとは、歯周組織再生誘導材料と言われるもので、スウェーデンのビオラ社で開発された、現在最も新しい薬で、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたんぱく質の一種をその主成分としています。
このエムドゲインを、歯肉を切開して歯根面を徹底的に清掃した後に、歯の根の骨を失ってしまった部分に塗ることにより、歯が生えてくる時と同じ環境を再現します。
エムドゲインもGTR法も、歯周病で吸収した骨を再生させるといった点では基本的に同じ治療方法ですが、大きな違いは、GTR法がもともと生体がもっている骨を再生させる能力を応用した治療法であるのに対し、エムドゲインは、骨の再生を促進させるための、特殊なタンパク質を使用することにあります。
また、GTR法は、歯肉の中に特殊なシート状の膜をいれますが、エムドゲイン法は薬を入れるだけですので、治療としては、エムドゲイン法の方が簡単です。
ただ、どちらの方法が良いかが症例によって異なりますので、必ずしもエムドゲインの方が優れているとは限りません。
また当然ながら、症例によって適応出来ないものもありますので、まずはこの治療法を実施している歯科医院へ相談されてみることをおススメいたします。
当院では、綿密な診断の上、患者さま一人一人に合わせた最適な治療を提供できるよう、さまざまな治療メニューをご用意しております。
お悩みの事があれば一度、ご相談にいらしてください。
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