なるべく歯を残す ~予防について~
2014年9月29日
なるべく歯を残すためには、治療の精度を高めるという事ももちろんですが、しっかりとした予防プログラムを実践することにより歯を健康に保ち、治療の回数を減らすという事も重要になってきます。
なぜなら、一度削ってしまった歯は、一度も削っていない完全な歯と比較すると、明らかに脆く、弱くなっているからです。
厚生労働省の統計によると、歯は5回治療を繰り返すと、6回目の治療で抜歯になるというデータが出ており、一般的なケースとしては
1回目 小さい虫歯ができて、詰め物をする。
2回目 詰め物と歯の間が虫歯になって、銀の詰め物にする。
3回目 銀の詰め物の下からさらに虫歯になり、銀歯をかぶせる。
4回目 銀歯の下が痛むので神経を取って、再度銀歯をかぶせる。
5回目 歯の根っこが感染し、再度根管治療を行う。
6回目 抜歯
というような経緯になるようです。
更には、一つ歯が抜けてしまうと、
・ブリッチにして隣の両隣りの歯を削る→中が虫歯になる→5回の治療を経て抜歯になる。
・隣の歯にバネをかけ、部分入れ歯にする→隣の歯へ大きな負荷がかかり、抜歯になる。
という具合にどんどん抜歯が進んで行ってしまいます。
つまり、なるべく歯を残すためには、虫歯にならないようにすることはもちろん、各治療を適切に行ってあげること。そして、この悪循環を断ち切るために、患者さん自身もしっかりと意識を持って、予防に取り組むことが必要です。
当院では、3ヶ月に1回の専門家による定期健診により、患者様の健康な歯を守るお手伝いをさせて頂いております。
http://www.icco-d.com/0525preventive/