移植した歯の14年後
2015年2月18日
左下の4番から8番のブリッジを作り替えることになりました。
8番が前の歯に比べて高い位置にあるため、カーブの大きなブリッジとなっています。
そのため、噛み合わせに問題が生じて顎に痛みが出ることがあります。
8番の歯根は円錐形をしていて6番、7番がないブリッジの支台歯としては不向きの様にも思われます。
8番を抜歯してインプラントにすることも考えられますが、8番を7番の位置に移植して再びブリッジの支台歯として使用する事はできないでしょうか。
ご本人もインプラントよりもご自分の歯を有効に使用する事を希望されましたので歯牙移植を行うことになりました。
装着されていたブリッジを切断除去して8番を抜歯。
7番の位置に8番が入る窩洞を幅や深さに注意しながら形成して8番を挿入しました。
8番が脱落しないよう4、5番を用いて固定を行い安静にします。
歯が安定したところで歯内療法を行い、その後、ブリッジを製作しました。
14年後のレントゲン写真です。
14年経過しましたが、痛みや違和感はなく、食事も何ら不自由なく何でも食べられると喜ばれています。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院