長寿の鍵は”口”にあり~口腔ケア最前線~
2014年12月2日
昨夜、NHKの”クローズアップ現代”で口腔ケアに関するリポートがありました。
その内容は・・・
口から食べ物を食べることは大きな楽しみであり、健康長寿のカギとされています。
しかし、口の中には500種類の細菌がいて、1グラムの歯垢(プラーク)の中には、1000億の細菌が存在しています。
病気や寝たきりになり口腔ケアができないと口腔内の衛生状態が悪化するため、これらの細菌が爆発的に増加して1兆にもなってしまい、病気になるリスクが高くなったり、病気が悪化することが明らかになっています。
現在、口腔内細菌と関連があると言われている疾患に、糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎、早期低体重児出産、認知症などがあり、口腔内細菌が全身の健康に深く関わっています。
番組では心臓の手術の前に口の中の細菌が増えるのを抑えるため歯の治療を行った感染性心内膜炎の例を解説していました。
当院で口腔内を全顎治療された方が、心疾患の手術を行う際に、病院内の歯科で口腔内を検査され、大変良い状態だったので抜歯などの治療はなく、無事に手術を終えられることができたことを大変喜ばれていました。同じ心疾患で手術をした方のなかには口腔内を清潔にするために歯を抜いた方が多くいらしたそうです。
また、番組では在宅介護についても触れられていました。
在宅介護では口腔ケアを必要とされている人の1割ほどしか実施されておらず、在宅での口腔ケアにより全身の健康状態が改善した人が紹介されていました。
食べる楽しみたけでなく健康に生活するうえでも口腔内を清潔に保つようにしたいですね。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院