歯根破折
2013年5月14日
最近、歯根破折ということで来院される患者さんが増えていますのでチョットご説明いたします。
歯根破折は無髄歯によく見られ、特に金属のコアが装着されている歯では多く見られます。
歯が割れていると被せてあるクラウンがとれたりしますが、咬むと痛みがあったりします。これは、咬む事により割れているところが広がり回りの組織を圧迫するために痛みを生じます。
また、破折線に沿って細菌が侵入して炎症を起こし、腫れたり膿みが出るようになったりもします。
破折の状態が長く続くと破折線に沿って骨がなくなってしまいます。そのため、レントゲン写真で歯根の周りが黒く見えたりします。
治療法は残念ですが抜歯が第1選択となります。破折の状況によっては接着法により保存が可能なこともありますが、あまり予後はよくありません。
また、大臼歯では一部の歯根に破折が見られる場合は、破折している歯根だけを抜歯して健全な歯根を保存することも可能です。
名古屋 中区 栄 一壺歯科医院