仮歯
2013年2月26日
テック、テンポラリークラウン、プロビジョナルレストレーションといろいろな呼び名がありますが一般的にテックと言われています。
歯を形成した後、形成面を保護するために製作しますが、他にも目的があります。
歯が動かないようにスペースを確保します。
歯を形成した後は、隣の歯や咬み合わせる歯との間に隙間ができますが、隙間をそのままにしておくと歯が微妙に動いてしまい、補綴物が入りにくかったり、入らなかったりします。
歯肉の健康を保ちます。
仮歯があると食事時の食物の流れが正常に保たれ、歯肉に負担がかかるのを防ぐことができ、歯肉の健康が保てます。
補綴物の厚みがわかります。
仮歯の厚みを測ることにより補綴物の厚みがわかり、補綴物の適正な厚さを確保することができます。補綴物の厚みが予測できるため、歯を余分に削ってしまうことを避けられます。
補綴物の形態がチェックできます。
仮歯は自由に形を変えられるため補綴物の形態を再現して他の歯と調和するか、審美的に問題がないか、補綴物の製作に際し多くの情報を得ることができます。
咬み合わせの調整ができます。
咬み合わせが悪い場合に、自由に調整することができる仮歯を使用して、いろいろな咬み合わせの状態を試験することができます。
まだまだ仮歯の使用目的はあるかと思いますが、治療では非常に大切なものとなります。そのため、短期間だけの使用となるかもしれませんが、製作には十分注意を払いながら慎重に行わなければなりません。
このように大切な仮歯、仮という呼び方は正しくないのかもしれませんね。
形成
仮歯
補綴物
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